内科専門医

レジオネラ感染症について何が問題だったか

大浴場の湯を年2回しか入れ替えず、福岡県の調査に虚偽の説明をしていた問題が報じられ

2022年11月に福岡県が再検査したところ、基準値の最大約3700倍となるレジオネラ属菌が検出された。

湯の入れ替え年2回の「大丸別荘」、福岡県が刑事告発へ…法令違反・県に虚偽説明も

レジオネラ感染については、厚生労働省のサイトに多くまとまっています

Q.1:レジオネラ症とは何ですか?
レジオネラ症(legionellosis)は、レジオネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)を代表とするレジオネラ属菌による細菌感染症です。主な病型として、重症の肺炎を引き起こす「レジオネラ肺炎(在郷軍人病)」と、一過性で自然に改善する「ポンティアック熱」が知られています。レジオネラ肺炎は、1976年、米国フィラデルフィアにおける在郷軍人集会(Legion)で集団肺炎として発見されたところから、legionnaires’ diseaseと命名されました。これに対して、ポンティアック熱は、1968年に起こった米国ミシガン州ポンティアック(Pontiac)における集団感染事例にちなんで命名されました。

レジオネラ症

レジオネラ感染症数については、国立感染症研究所のページで公開されています。近年は増加傾向です。

レジオネラ菌は環境に存在する菌ですが、入浴施設などの循環式浴槽で増えてしまうことがあるので消毒やバイオフィルムの対応、管理が重要で水質基準が定められています。

以下、厚生労働省のリンク

レジオネラ症の知識と浴場の衛生管理

循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアルについて

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