内科専門医

夏場に増えるペットボトル症候群の注意喚起

ペットボトル症候群、糖類のジュースなどを多量に飲むことで

高血糖、脱水、口渇→ループ で浸透圧上昇して病院にはこばれる症候群。

ペットボトルケトーシスなどとも呼びます。

のどがやたら乾いて、水分補給にジュース類をとっているとちっともよくならないという状態です。

毎年救急外来に運ばれる人がいるので、注意喚起をしておきます。

ペットボトル症候群

高血糖の症状

典型的な症状として、

喉がやたら渇く、体重が減り出す、トイレの回数が増える

があります。これらがあてはまる人は病院を受診しましょう。注意喚起です。

微糖、無糖の違いも重要

飲料100mlあたり 

  • 糖類2.5g未満の場合は「低糖」 「微糖」
  • 糖類0.5g未満の場合は「無糖」

        

と表示されます。なので微糖だと結構糖類が入っています。

実際飲むと甘いですよね。微糖の飲料も量が増えてしまえば結局減らした意味が無くなってしまいますね。

一般的な清涼飲料水には1リットル当たり75-100gの糖分が含まれています。

コーヒー飲料等通常品(7.5g/100ml)

500mlのペットボトル一本にはだいたい50gの糖分が含まれていることになります。

これは5g入りグラニュー糖のスティックで10本に相当します。

というわけで微糖飲料をたくさん飲んだ場合は非常に多くの糖を摂取することになってしまいます。

糖質をオフにしたいという気持ちで選んでいると思いますが、その点はよく知っておく必要があります。

喉が渇いてジュースを飲むのは時に危険です。水分補給は水が基本になります。

カフェインは利尿作用があって、尿が増えてしまうこともありますので結局水が基本です。

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