時々聞く売り禁というワード。なんだかよくわからないところもあるかと思います。
今回は売り禁についてまとめてみました。
売り禁とは
売り禁とは正式には「貸借取引の申込停止措置」のことで、
新規売りが全て禁止、信用買いの現引き禁止
解除されるまで続きます。なぜ売り禁になるかというと、空売りが多すぎて売り長(信用買いよりも空売りの株数が多くなる)となり貸株の調達が困難になる場合に証券金融会社が規制を行います。
対して空売り規制という状態があります。
売り禁をよく知るために株の空売りについて確認します。
株の空売りとは
空売りは信用取引の形式で、現物取引の方には関係ありません。
空売りとは今手元にない株を証券会社から買わずに借りて売ることを言います。
空売りを行うには信用取引口座を開設する必要があります。
空売りの狙いは、株価が下落することで買い戻しによって利益を得ることができます。
さらには、つなぎ売りなどのテクニックで所有株の損失を防いで(両建て)優待の権利をとる方法などがあります。
つまり、株価の下落で儲ける手法です。
証券会社から株をかりる手数料などが余計にかかります。
一方、空売りは期限があるので買い戻しをどこかで行う必要があります。
制度信用取引なら6ヶ月、一般信用取引は証券会社によって異なります。
株の売りには、買いは家まで、売りは命まで という格言があります。
信用取引の買いよりも売りの損失は青天井で喰らうという意味です。ストップ高で張り付いたときに株を売っていると損がとんでもなく大きくなるという格言です。
空売り規制のルール
空売り規制は不当な空売りを抑えるということで規制されています。
51単元以上の新規空売りを直近公表価格以下で注文してはいけないというルールがあります
金融商品取引法施行令で禁止されています。
空売り規制が入る条件は前日終値から10%以上の下落 になります。
空売り規制がかかると、51単元以上の空売りができなくなります。
これは、翌日の営業終了時間まで続きます。
売り禁と空売り規制は、名前は似ていますが異なります。
売り禁の方が厳しいですね。新規から売りと信用買い現引き禁止なので。