drharv123

マイペース勤務医。このブログでは医学や臨床に特化しています。できるだけ内容含めて標準的なものを心がけています。

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糖尿病専門医がオススメする食事

Harvです。私も中年になってきてすっかり代謝が低下したことを感じます。患者さんに栄養指導をお願いしている以上、自身も日々栄養指導に準じた生活を心がけています。 糖尿病の栄養指導の内容は? 栄養は今も進化しており、食べるタイミング、栄養素、炭水化物抜きなどいろいろ流行がありますがひとまず一般的なものに準じます。 適切なカロリー摂取量 標準体重 身長(m)×身長(m)×22×身体活動量 身体活動量 身体活動量 例 25-30 軽い(デスクワーク、事務など) 30-35 普通(立ち仕事、営業など) 35- 重 ...

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糖尿病専門医がインスリンを処方・調整しているときに考えていること

今日はインスリン治療が既に行われているという仮定での話です 糖尿病専門医がインスリンを処方・調整しているときに考えていること 糖尿病外来ではインスリン製剤を処方するのですが、インスリンを処方する際いろいろ考えていたり気をつけていることがあります。勿論、患者さんの状態や変化などが1番なのですが、頭の中では数字や計算をしています。どういうことかそれぞれ紹介します。 血糖値のコントロールや合併症の状態 糖尿病治療の目標は以下に示されています。必要に応じて適切な検査や治療を行います。 非専門の方ではこの治療ガイド ...

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原発性アルドステロン症診療ガイドライン2021:アルドステロン測定法の変更

今年は、CLEIA法でアルドステロンの測定法が変わりいろいろ変更がありました。原発性アルドステロン症(PA)の診療ガイドラインも改訂されました アルドステロン症診療ガイドライン2021がでます 原発性アルドステロン症(PA) とは 治癒可能な代表的な二次性高血圧で、副腎からの自律性アルドステロン過剰分泌により高血圧を呈する疾患です。 心血管イベントや腎障害の頻度が高いので適切な治療介入が必要です。 測定法の変更 以前用いていたラジオイムノアッセイ(RIA)法にたいして、新しいCLEIA法に変わりました。 ...

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irAEで再度確認された内分泌の重要性

 私は糖尿病も内分泌も両方専門なのですが、 内分泌は終わった(既に多くの疾患に対して治療法がほとんど確立している)という主旨のことをずいぶん前に言われたことがあります。 今日は、内分泌は終わっていないという話です。 最近のAIの進歩などで、データ分析がメインの我々は仕事減りそうだなあと危惧しています。私自身は、まず真っ先に仕事が無くなるのは我々かなと感じています。 そんな折、抗腫瘍効果から広く使用されている免疫チェックポイント阻害薬が、その副作用として一定の確率で内分泌障害が発症することが明らか ...