資産運用

レバETF、投信を買う前に償還リスクを今一度確認してみる

2021-12-31

Harvです。アメリカ株口座の余力が100ドルを切ったので、何か買おうかなと考えたところ候補にCWEBが上がりました。

CWEB: Direxion デイリー CSI中国インターネット指数株 ブル 2倍 ETF

CSIオーバーシーズ・チャイナ・インターネット指数の200%のパフォーマンスを目指すETF。

CWEBチャート

中国ハイテクに2倍のレバレッジがかかっているETFです。チャートをみてみると直近1年で暴落し出来高は急増しており、逆張りも増えていることがわかります。機関のような大口が買っているのは間違いないでしょうから今後の上昇は期待しても良さそうです。中国固有のリスクもあるためなかなか投資しづらいのも事実ですが、中国に期待している人たちもかなりいるようです。

アメリカ留学中、中国の勢いは本当に感じたので、中国ハイテクには投資しておきたいんですよね

CWEBについて

設定日2016年11月2日、テンセント、アリババ、Baiduなどおなじみの中国ハイテク、特にIT系に多く投資しております。

CWEBパフォーマンスは 3ヶ月-43.37%、1年-80%、3年-42.63% となかなか厳しい状況です。

純資産総額 362.22(百万ドル)約362億、経費率0.95% とコストは高い。

純資産総額が多い方が償還リスクは減ります。

レバレッジがかかっていない方はCXSEです。

非レバCXSEについて

設定日2012年9月19日、中国の国有企業を除く中国民間企業に投資。構成銘柄はCWEBとほぼ同じだが組み入れ比率が少し異なる。

純資産総額は1120.89(百万米ドル)約1120億、経費率0.32% 純資産総額もCWEBより多く償還リスクはCXSEの方がCWEBより明らかに低い。

組み入れ上位銘柄はテンセント、アリババ、BaiduなどCWEBとほぼ同じですが組み入れ比率が違いますのでパフォーマンスは少し違います。

CXSEパフォーマンスは 3ヶ月-9.2%, 1年-25.47%、3年+62.15%

投信、ETFの償還とは?

償還はファンドが顧客に資金を払い戻すことをいいます。ETFにおける償還は、口数や純資産総額が少なくなり、ファンドが効率的な運用ができなくなってくると繰り上げて終了します。指数廃止で運用できなくなるパターンもあるようです。繰り上げ償還については目論見書にも記載がありますね。仮に含み損がある状態で繰り上げ償還されると損失が確定してしまいます。これらはETF,投信のリスクですが資金流入が激しい動きになるレバレッジETF、投信はよりリスクが高くなりますので注意しておく必要があります。

大きな損失を受けてもガチホで回復すれば問題ないですが、償還となると、そもそも回復する機会を奪われる事態。即死というやつです。相場でそういったことは無いとはいえず、頻度は非常に少ないのですが万が一おこった場合大損失を喰らいます。

想定していない事象ですが、起こると大ダメージですのでブラックスワンですね。ブラックスワンについてはタレブ氏の書籍が大変参考になります。是非、ご一読いただければ幸いです。

CWEBは先日、株式併合がおこり端株となった私のCWEBは償還、要するに強制損切りとなってしまいました。こちらの記事も参考いただければ幸いです。

ブラックスワン関連書籍


iFreeレバレッジNASDAQ100の目論見書記載を確認

繰上償還

次のいずれかの場合には、委託会社は、事前に受益者(顧客ですね)の意向を確認し、受託会社と合意のうえ、信託契約を解約し、信託を終了させること(繰上償還)ができます。

・受益権の口数が30億口を下ることとなった場合

・NASDAQ100指数(米ドルベース)が改廃された場合

・信託契約を解約することが受益者のため有利であると認めるとき

・やむを得ない事情が発生したとき

iFreeレバレッジNASDAQ100の目論見書 より

今後の戦略を練る上で重要なポイント(買う前に調べておけという話なのですが。。)ですので、もう少し確認しておきます。

原本割れのマイナス償還 過去の例は?

繰り上げ償還、一覧などで検索すると実は毎年相当数のファンドが繰り上げ償還をしていることがわかります。

よく見ると、毎月分配、債券ファンドなどが目立ちますので毎月分配金を純資産から捻出しているタコ足型のタイプで元本割れを防ぐといっているものは相当リスクが高いことがわかります。そもそも購入する人は、元本割れを防ぎ、毎月の安定収益を期待して購入しているはずですので、全く想定気ということになってしまいます。

毎月分配、損失限定、安定 などのワードは要注意です。カバード系オプションも(カバードコールとか)も同じ理屈で長期安定は難しいです。国内ファンドでは純資産総額は最低30~100億円程度あることが望ましいと言われています。レバ系はどうなんでしょうか?

純資産総額でみるレバレッジ系(12/30/2021時点 Bloombergより)

QLD 51億

TQQQ 124億

SOXL 46億

SPXL 24億

QQQ 1928億

大和レバナス 2039億

大和SPレバ 218億

マルチアイ(NASDAQ100トリプル)50億

大和NASADQ100 3倍ブル 121億

大和NASDAQ100(x1) 495億

大和レバナス増えすぎだろう。日本人の個人投資家がメチャクチャ買っているのが容易に想像されます。インフルエンサーの方の影響も少なからずあるのと、やっぱりてっとり早く増やしたいという気持ちの表れと思います。

レバナスの人は去年から急上昇している

そしてQQQと1倍NASDAQの優秀さが目立ちますね。こちらへの投資では償還は考えなくてよいでしょうね。

3倍レバレッジは純資産総額はちょっと少ないので、世紀の大暴落時は怖い。レバレッジ変更の措置3→2倍となるパターンもあるようです。

んー。大暴落時レバレッジは80-90%ドローダウン覚悟です。レバナス設定来が2018年10月19日。チャートを見ても大暴落はコロナショックの1回だけで50%程度のドローダウンでしたが、これをもって暴落耐性が強いという結論は早計かもしれません。長期運用できない可能性として早期償還よりも、レバレッジ投信、ETFの規制による上場廃止の可能性の方が高いかもしれません。

TQQQは大丈夫か?

平時は大丈夫でしょう。基本的にはレバ系もそうです。

でも、2022年は歴史的というフレーズが繰り返されており、既に3倍レバETFは償還となっています。

>> 3倍以上のレバレッジETF投信もいいけど償還してしまったら意味ない

TQQQ,SOXLも絶対に大丈夫かは実際のところは、わかんないんじゃないですかね。。なんとかショックの時にポジションを維持するのは正気ではいられないと思います。

過去にあった早期償還の即死事例 撃のチャートはこちら

VIXインバースETNが早期償還となっています。恐怖指数VIXと逆の動きをするもので、市場が急変したときに大きく下落する仕組みでした。2018年2月6日、VIXショックがおこりVIXインバースは早期償還と上場廃止が決定。

VIXショック前日3万→1144円で償還が決定。1晩で-96%ドローダウンです。

この件は早期償還条項、詳細な説明が行っていなかったなどの問題点があったようで投資家と証券会社で和解が起こっています。

このETNは期限前条項で

「S&P500 VIX短期先物インバース日次指数が前日終値の20%に相当するまたはこれを下回った場合、早期償還額の支払額をすることにより、S&P500 VIX短期先物インバース日次指数連動債は償還される」。

と記載があったのですが、見事に償還条項を達成したわけです。

難しい話ですが、レバナスよりこのVIXインバースETNの方が償還リスクが高かったのです。。。

最近ではコロナの影響で、原油の先物がマイナスとなりブルETFが早期償還の可能性が言われました。

結果償還はされず、底からはリバっています。ただホルダーは相当なストレスだったと思います。

VIXは性質上急激な変動を示すので、指数であるNASDAQ100はそこまで急激な変化はしないのでは?とも考えられますがどうなんでしょうか?

1日で早期償還の即死事例はあります。この場合は逃げることができませんので事例があることは知っておいた方がよいでしょう。

じわじわ下がる分には90%ドローダウンのCWEBはガンガン逆張りで買いが入るので償還無しで存続できていますね。

レバレッジETFは今後規制が入る可能性も

レバレッジは短期で保有する人が多いので、暴落時にその性質から投げ売り(損切り)がおこりやすく純資産総額のレバレッジがかかった減少が生じます。そうすると現時点では純資産総額が多いから大丈夫と考えられますが世紀の大暴落がおこると、運用を続けられる可能性がかなり低くなります。高速AI取引主体の最近のマーケットでは、短時間での大暴落×レバレッジがもたらす破滅的な帰結という可能性も無くは無いのかなと思います。サーキットブレーカーがあるので、その短時間での大暴落ということは一応防がれてはいるようです。米証券取引委員会は過去にレバレッジETFについて議論していますので、今後レバレッジETF規制が入る可能性は少なくないかもしれません。または金融庁が国内投信、ETF規制というパターンもあります。

レバ系の償還リスクまとめ

償還リスクまとめ

  • 現時点でレバレッジETF,投信の早期償還リスクは低い
  • じわじわ下げる分には逆張り買いが入るのでおそらく問題ない。
  • 過去に大暴落や相場変動で1日にして早期償還の即死事例(助からない)ケースはあった
  • レバレッジ系は規制の議論が度々出ているので、将来的に規制が入る可能性もゼロでは無い
  • 償還リスクは低いが、レバ系は万が一はおこりえる。また、毎月分配型、債券ファンドの純資産総額が小さい・減少傾向のものはそもそも償還リスク高い。3倍以上は当然、2倍よりもリスクは高くなる。
  • 金融庁がレバレッジ危なくねってことで規制は多いにあり得る

リターンを重視しがちですが、リスクも考慮した上で投資を決めるのが良いですかね。

CWEBはどうしても買い場に見えるので、いつもの1.5倍戦略にしておく

ブラックスワンが2回ぐらい続くと通常のインデックスも償還することになりますが、その時はレバレッジ系のETF,投資信託が全滅するという状態になるので、世界経済大混乱してます。ただある程度のレバ系が償還になる世界線は起こりえるのではないかと思います。CWEB,CXSEどちらもすぐに繰り上げ償還になる可能性は今のところ低そうなので、買ってみました。ただ、ロットを入れるのは難しいですね。だって、中国だから何あるかわかんないよね。。大量に購入している方も見受けられるので、こういう人が億れるのかなあとか思います。

→追記 CWEBの株式併合で損切りとなったのでCXSEのみになりました。



ニッケルで最近おこった3倍レバレッジ、ブル、ベア型両方同時償還

レバレッジのかけ過ぎは相場の急変同時、コントロール不能になるという事例です。私もレバレッジへの考え方を改めることとなりました。こちらの記事も参考いただければ幸いです。

>> 3倍以上のレバレッジETF投信もいいけど償還してしまったら意味ない

-資産運用