【医師のPC処方箋】SSDは「1TB vs 2TB」どちらが最適解か?“思考の速度”を落とさない、論理的な選び方

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論文のPDFを開くのに、数秒待たされる。 統計解析ソフトの起動が、もたつく。

この、日々積み重なる、コンマ数秒の「待ち時間」。それは、我々医師の「思考のフロー」を、確実に、そして静かに、断絶させていきます。

PCの応答速度、すなわち“思考の速度”を決定づける、最も重要なパーツが「SSD(ソリッドステートドライブ)」です。この記事では、このSSDという名の“パフォーマンス向上薬”について、その最適な「用法・用量(容量と規格)」を、医師の視点から、論理的に解説します。

目次

【診断プロトコル】あなたのワークスタイルに必要な「用法・用量」を見極める

最適なSSDを選ぶための第一歩は、ご自身のPCの使い方を、客観的に診断することです。

評価軸①:容量(1TB vs 2TB)

  • 1TBが適応となる方: 主な用途が、論文執筆、Webでの情報収集、Officeソフトの利用など、テキストベースの作業が中心の先生。これでも、一般的な使い方であれば、数年間は十分に余裕があります。
  • 2TBが適応となる方: 大量の医用画像(CT, MRIなど)や、研究用の動画データを扱う先生。あるいは、将来のデータ増加を見越した、予防的な容量確保をしたい、合理的な先生。

評価軸②:規格(SATA vs M.2 NVMe)

  • SATA (2.5インチ): 古いノートPCのHDDからの換装などには、今でも選択肢となります。安価なのがメリットです。
  • M.2 NVMe: これから数年間、第一線で戦う“相棒”のパフォーマンスを最大化するなら、SATAの5倍以上の速度を誇る、こちらが標準治療です。日常的なPC操作の、あらゆる場面で、その速度の違いを体感できます。

評価軸③:長期的な費用対効果

同じモデルであれば、1GBあたりの単価は、2TBの方が、1TBよりも安価になるケースが多いです。

★ 1TBと2TBのSSD:どっちを選ぶべき?

項目1TB2TB
価格帯8,000〜12,000円20,000〜40,000円
使い方オフィス、通常利用動画編集、ゲーム、年間バックアップ
保存の余裕稼働けば切れる可能性も従来のHDD置き換えにも適す

換装前の注意点:「2TBの壁」は今は超えられる?

言われていた「2TBの壁」は、現在のパソコン(操作系統 Windows 10/11 & GPTフォーマット)では実践上、もはや問題無しといえます。

SATA vs M.2(NVMe):フォーマットと使用感

項目SATA SSDM.2 SSD (NVMe)
管理形式2.5インチ棒状のボード型
通信速度平均500MB/s3,000MB/s 以上も多数
価格安価(平均5000〜)高速でやや高価

M.2 NVMeは日常利用でも効果ははっきり出ます

SSD 1TBのおすすめ

以下に、評判の良い1TBのSSDをいくつかご紹介します。

Crucial SSD 1000GB MX500 内蔵2.5インチ 7mm

2.5インチだと安いんですよね。


Samsung 980 1TB PCIe Gen 3.0 ×4 NVMe M.2

1TBだと1万円ちょっとで手に入ります。

Western Digital ウエスタンデジタル 内蔵SSD 1TB WD Blue SN550 (読取り最大 2,400MB/秒) NVMe WDS100T2B0C-EC

今、使っています。特にトラブルも無く1TB使用できています。割安感ありますよね。

SSD 2TBのおすすめ

SanDisk サンディスク 内蔵SSD 2.5インチ / SSD Plus 2TB / SATA3.0 / 3年保証 / SDSSDA-2T00-G26

Western Digital ウエスタンデジタル SN850 2TB M.2-2280 PCIe Gen4 × 4 NVMe (読取り最大 7,000MB/秒) 内蔵SSD WDS200T1X0E-EC

Transcend PCIe M.2 SSD (2280) 2TB NVMe PCIe Gen3 x4 3D TLC採用 DRAMキャッシュ搭載 5年保証 TS2TMTE220S

WESTERN DIGITAL WD Black SN750 SSD M.2 PCIe Gen 3×4 with NVM Express2TB M.2 2280

SAMSUNG 980 PRO MZ-V8P2T0B/IT PCIe Gen 4.0 x4、NVMe1.3対応 980 PRO M.2 SSD 2TB

現在、2TBのM2.SSDは30000-40000円が相場のようです。

【重要】換装前の注意点(バックアップは必須)

SSDの換装は、いわば「臓器移植」です。手順を間違えれば、全てのデータが失われるリスクがあります。

  • バックアップは、絶対に取る: これが、全ての大原則です。
  • PCの規格を、必ず確認する: SATAなのか、M.2なのか。自分のPCに物理的に接続できる規格か、必ず確認してください。
  • クローンソフトを活用する: 現在の環境を、丸ごと新しいSSDにコピーできる「クローンソフト(例:Macrium Reflectなど)」を活用するのが、最も簡単で確実です。

まとめ:私ならこう選ぶ

利用スタイルおすすめSSD
通常利用/記事編集1TB M.2
動画編集/ゲーム多数2TB Gen4 M.2
自作PC/拡張前提2TB 補熱完備型

PCの応答速度は、我々の「思考の速度」です。
その速度を、数千円~数万円の投資で、劇的に向上させられるSSD換装は、多忙な医師にとって、最も費用対効果の高い「自己投資」の一つと言えるでしょう。

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