後期研修(専攻医)をやめたいと思っているあなたへ

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後期研修をやめたいという思っている方、まずは深呼吸をしましょう。これはあなただけの問題ではありません。

多くの医師がこのような苦しみを経験しています。

私はいわゆる医師の辛いとされる通過儀礼を全て経験しています。

なので、後期研修に相当する経験もしていますし、時にやめたいと思うこともありました。

実際、この期間は、高いストレスレベルと負担を伴うことが多いため、一部の医師は後期研修を中断または終了することを考える人も少なくないと思います。今回の記事では、背景と対策について考えています。

ストレスと勤務時間:後期研修のリアルな姿

医師3-5年目は研修医でなくなります。一人前との間。

私は内科医の経験と、これまでいろいろな医師を見ていますが、この期間を乗り越えられない先生は基本トラブルが続きます。様々な要因があります。

例えば、割とよくある市中病院での洗礼としては(大学病院だともう少し負担は少ないです)

  • 単純に忙しい
  • 外来デビュー
  • 主治医デビュー
  • 救急外来の3次以外の内科当番
  • 他科コンサルト(外来、他病棟)
  • 最近だと、コロナ担当など

どうでしょう。研修医の時に見ていたことを実際に、自分でやることになります。

忙しいのに加えて人間関係とかそういうのも大事になってきます。

忙しい先生も多いよ

お金は研修医の時より増えますが、使う暇が無いというのが正直なところだと思います。

この時期を無難に切り抜けてしまえば、臨床はこの時期の貯金でほぼ乗り切れます。

もちろん勉強や研鑽をつむわけですが、この時期ほど自分の時間が無いという状態にはなりにくいです。

科のよりますが、内科もだいたい5年もすれば基礎的なところはOKで、さらに専門的な手技などを習得していく感じだと思います。

この時期さえ乗り切れば、専門医、指導医などの道は開けます。

資格がなくても、全く食うには困りませんが、これは自身のプラン次第です。

留学すると海外で生活できたり、向こうで友達ができたり人生についてよく考えることもできますし、それはそれでオススメです。

最近の後期研修についても調べてみましたが、昔と比べてもの凄く変わったかというとそうでも無いように思います。

> 最近の後期研修について調べてみた

働き方改革が後期研修に与える影響

長時間の勤務と高いストレスレベルは、医師の後期研修期間の現実です。専門性の高い複雑な症例に対する経験を積むためです。しかし、この厳しい環境はしばしば医師の健康とメンタルに影響を与え、一部の医師が後期研修を中断または終了する要因となります。

同期と乗り切るのがオススメ

辛い後期研修ですが、他の先生も同様に辛いので。お互いよくわかるというか。年齢の近い先生同士仲良くなってよく遊びにいきましたね。科を超えて仲良くなっておくと辛い時期も乗り切りやすいです。相談もしやすいですし。

やめたいときの対策

困っている場合は抱え込まずに相談しましょう。同じ悩みを抱えている先生は多いです。

何を重要視するか

幸せと健康を犠牲にしてまで得るものは何でしょうか?

研修は困難であるかもしれませんが、それが医師のパーソナルな幸福や健康を犠牲にするべきではないと思います。

後期研修をやめるときのデメリット

入局ニアリーイコール後期研修

これが1つの問題です。後期研修をやめると、かなりの確率で

学位が取得できない、海外留学、研究が難しくなる、専門性の高い医療からは遠ざかる

いわゆる王道ルートからはずれてしまいます。

お金をとるか、ステイタスややりたい仕事ができているかなどの軸も個々人で何を重きに置くかで考えが変わるところです。

ただし、海外留学、研究を行うということは激務の日々を送るということになります。この辺りは良く考えて行動しましょう。

やらなくてもハッピーに過ごしている人は多いです。海外にいってもストレスは耐えませんが日本より遙かにマシと思う人は多いように思います。

後期研修先を変える、辞めるなどの重要な決断は時間をかけて

変える、辞めるという行動は間違いではないですし尊重されるべきです。ただ、往々にして感情が優先されてしまいベストの選択であったかどうかというと微妙なこともあるかもしれません。私のオススメは厳しいと思ったら周囲に働きかけて環境を自分のやりやすいように変える。次にどうしても辞めた方がよいとなれば、現在の仕事量を減らしたり有給をつかったり上手く減らす。その間はバイトなどを使って収入などは安定させておく。時間を作って新しい環境への準備をするなど の対応をオススメします。時間は有限なので、せっかくなら準備に使った方が良いです。

やめたときの具体的な選択肢

転職

転職は人間関係もリセットできるので状況を改善させることができます。ただし、隣の芝生は青いといったもので、すぐに修飾できるようなところはなんだかんだで人が空いていたわけなので、何かしらの問題があることが多いです。じっくり決めるのがよいでしょう。フリーランス医となる選択肢もこちらに入ります。

転科

実は選択した科が思ったよりキツかった。自分や家族の生活を考えると膨大な時間外勤務を肯定することはできない。他の診療科に興味が出てきた、自分にあっている などなど働き始めて気づくこともあるでしょう。内科→外科はキツいですが、外科から内科などの転科は割と上手くいく話をききますね。心臓血管外科→循環器内科、脳神経外科→神経内科 などは多いと思います。

開業する

開業も選択肢です。早期から開業を決める先生も最近では多くなっているように見受けられます。

転職サイトに無料登録しておくことはオススメ

悩んでいるなら登録して、エージェントとコンタクトをとってみて下さい。様々なアドバイスを聞くことができるでしょう。

医師免許を持っていることでいかに守られているかを実感されると思います。
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drーharv

こんにちは、Dr. Harv です。専門医としてのキャリアを積む一方で、資産運用、副業、ポイ活にも取り組んでいます。 このブログ「dr-harv.com」では、日々の日常、投資の知見、趣味など幅広いトピックを扱っています。読者の皆様にとって何か役立つ情報を提供できれば幸甚です。

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