初期研修医が解雇(クビ)される可能性は低いです。
しかし、クビになる可能性はゼロではありません。
本記事では、研修医が解雇されるシチュエーションやその理由を紹介します。
研修医の臨床研修に関する法律背景
研修医は臨床研修専念義務があるので診療バイトはできないことはご存じのことと思います。
Q 研修期間中に診療のアルバイトをしても良いのですか。
A 医師法第16条の2では、「診療に従事しようとする医師は、臨床研修を受けなければならない。」、同法第16条の3で「臨床研修を受けてい る医師は、臨床研修に専念し、その資質の向上を図るように努めなければならない。」と規定されています。また、臨床研修に関する省令において、「臨床研修病院は、届け出た研修プログラム以外の研修プログラムに基づいて臨床研修を行ってはならない」と規定されています。
したがって、研修期間中に診療のアルバイトをすることはできません。
医師臨床研修に関するQ&A(研修医編)
研修医の立場はまだ一人前と認められておらず、指導医の下で診療を行うという立場に加えて、臨床研修専念義務があるために
研修に集中し知識や技術に向上に努めるようにと医師法で規定されているのです。
診療を行わない業務内容のもので所属病院が許可した場合に、アルバイト的に収入が発生することもあります。
研修医の副業に関する注意点
研修医にとって、以下のような副業は禁止されています。
破った場合は、運が悪いと懲戒解雇となることは覚えておいて下さい。
禁止されている副業
- 診療行為を伴う副業(例:臨床のバイト)
- 知り得た情報を利用したインサイダー取引
- 上長や組織から許可を得ていない副業
詳しくは、研修医の副業に関する記事を参照ください。
その他の解雇事例
研修医では医療過誤や能力不足を理由に解雇になるということは、ほとんど考えられないと思われますが、
他にクビになることはあるのか?となるとニュースなどで目にする犯罪などは解雇となっている事例が見つかります。
法律や社会的な違反、例えば犯罪行為に関与した場合は、解雇される事例が報告されています。
普通に勤務している分には、解雇になることはありませんが、研修医がクビになることはあるのか?
というテーマで紹介しました。
まとめ
研修医としての職務を遂行する中で、職務外の行動や違反があると、解雇のリスクが高まります。法律や組織のルールを遵守し、専念すべき臨床研修に集中することが、研修医としての成功の鍵となります。