【初期研修が辛い】「もう無理」と思ったあなたが、まずやるべき3つのこと

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医師国家試験を突破し、希望を胸に始まった研修医生活。 しかし、目の前の現実は、想像を絶するほど過酷だった…。

「もう、無理かもしれない」

もし、あなたが今そう感じているのなら、それは決して「甘え」ではありません。それは、あなたの心と体が発している、極めて正常な「警告サイン」です。

この記事では、後期研修医や指導医とは全く質の異なる、初期研修医特有の辛さを乗り越えるための、具体的な思考法と、今すぐできる3つのアクションを提案します。

目次

【大前提】初期研修の2年間は、「乗り切る」ことに価値がある

もし、今あなたが「やめたい」と「続ける」の狭間で揺れているなら、私はまず「何とかして、この2年間だけは修了すること」を、一つの戦略目標として提案します。

これは根性論ではありません。極めて合理的な理由があります。

日本の研修制度上、「研修医が研修を修了できない」という事態は、研修プログラムや病院側の管理責任問題に発展しかねません。つまり、あなたが「辛い」と声を上げれば、指導医や研修センターは、あなたを辞めさせるのではなく、「どうすれば、無事に2年間を終えられるか」という視点で、真剣に相談に乗ってくれる可能性が非常に高いのです。

指導医側も、ある程度ドロップアウト者が出ることは想定しています。あなたが思うよりも、話はスムーズに進むかもしれません。

相談する:あなたは一人ではない

辛さを一人で抱え込むのが、最も危険な状態です。

相談相手①:同期最も身近で、同じ痛みを共有できる存在です。「辛いのは自分だけじゃなかった」と知るだけでも、心は少し軽くなります。

相談相手②:少し上の先輩(研修医3〜5年目など)あなたが今通っている道を、ほんの数年前に通り抜けた先輩です。最もリアルで、実践的なアドバイスをくれるでしょう。

相談相手③:研修センターの担当者・責任者彼らは、研修医のメンタルヘルスケアと、研修プログラムの円滑な運営のプロフェッショナルです。守秘義務を遵守した上で、指導医との間に立つなど、具体的な解決策を提示してくれます。決して、一人で指導医と直接対決しようとしないでください。

休む:心と体を、物理的に守る

「疲れた」と感じている時、あなたの心身は、すでに限界を超えています。 病気休暇や有給休暇を取得することに、罪悪感を抱く必要は一切ありません。

患者さんを救うべき医師が、自らの健康を損なっていては、本末転倒です。 まずは、物理的に現場から離れ、睡眠時間を確保し、正常な判断能力を取り戻すこと。それが、最優先の「治療」です。

知る:2年後の「光」を具体的にイメージする

辛い2年間を乗り越えた先には、何が待っているのか。その「光」を具体的に知ることが、今を耐え抜くための、強力なモチベーションになります。

  • メリット①:二度と研修医をやる必要がないこの理不尽とも思える2年間は、人生で一度きりです。
  • メリット②:医師免許が完全に機能し、「医師バイト」という選択肢が生まれる経済的な自由度が格段に上がり、ライフプランの選択肢が劇的に広がります。当直1回で、研修医の月給に近い金額を稼ぐことも可能です。
  • メリット③:その後のキャリアの選択肢が、無限に広がる好きな診療科を選び、好きな病院で働く。あるいは、フリーランスとして、自由な働き方をデザインする。その全ての道が、2年後には拓けています。

この2年間は、その後の長い医師人生を、より自由に、豊かにするための「最も費用対効果の高い自己投資」だと、視点を変えてみてください。

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研修医であっても、医療行為には常にリスクが伴います。万一の事態に備え、自らを守るための保険の知識は、プロフェッショナルとして必須です。

【医師のためのポイ活・完全ガイド】年間30万円の価値を生み出す、合理的な資産運用術

研修医の給与は決して高くありません。しかし、医師という資格を活かせば、日々の活動の中で、合理的に資産を形成することが可能です。経済的な余裕は、精神的な余裕に直結します。

まとめ:絶望の淵で、人生の意味を問う

研修医時代が辛いと感じた時、それは、自らのキャリアと人生に、真剣に向き合う重要な機会です。

精神科医ヴィクトール・フランクルは、その著書『夜と霧』の中で、極限状態における人間の尊厳と、人生の意味を見出すことの重要性を説きました。我々の直面する困難は、それとは比較になりませんが、本質は同じかもしれません。

辛い状況だからこそ、「自分にとって、医師として、人としての幸せとは何か」を問う。その問いの先にこそ、あなただけのキャリア・ロードマップが拓けていくのだと、私は信じています。

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