「日経が下がりそうだからダブルインバースを買ったのに、なぜか上がってしまった…」
そんな経験はありませんか?
実は、ダブルインバースの信用倍率は、日経平均の“逆指標”として機能することが多いのです。
本記事では、過去のデータをもとに、信用倍率の上昇が日経平均の上昇を招く理由と、投資判断に役立つ考え方を解説します。
目次
ダブルインバース信用倍率が上がると日経平均は上がる?実データで検証
興味深いことに、ダブルインバース信用倍率が上がり始めると高確率で日経平均は上昇します。
つまり
- 信用倍率が低水準から急上昇すると、その後に日経平均が上昇する傾向
- 特に信用倍率が30倍前後の水準では、高確率で「逆行」する現象が発生
📊 実際のグラフデータ、過去グラフは過去データから作成しました

なぜ“空売りがたまると上がる”のか?踏み上げの仕組み
▶ 踏み上げとは?
- 空売り(=ダブルインバース信用買い)が増える
- 損失を出した投資家が買い戻し(損切り)する
- 需給的に買い圧力が強まり、日経平均が上昇
🔁 機関投資家は個人のポジションを“狩る”動きをとるため、逆指標として働きやすい
どう行動すべきか?ダブルインバースの信用倍率を読む投資戦略
信用倍率の動き | 日経平均の動向 | 投資戦略のヒント |
---|---|---|
低水準→上昇中 | 上昇しやすい | 無理な逆張りは避けるべき |
高水準→減少中 | 天井警戒感あり | 日経のピーク近辺と仮定できる場合あり |
高止まり | 調整入り前後 | ボラティリティ上昇に警戒 |
📌 ポイント:「信用倍率が高いと安心して売りたくなる心理」こそが逆に危険
結論
ダブルインバースの信用倍率と日経平均の動きには明確な関連性があります。信用倍率が上昇すると、日経平均は高確率で上昇します。しかし、信用倍率がピークから下がり始めると、リターンは必ずしも良くないとは言えません。このような動きの理由は、損切りの影響によるものです。この知識を持つことで、市場の動きをより深く理解することができます。