オプション戦略 トレード

プットバックスプレッドーオプション戦略ー

2022-02-13

Harvです。今日はオプション戦略のプットバックスプレッドを紹介します。

プットバックスプレッドはニアのプット売りと複数のファープット買いで構成されます。

暴落で有名になるスプレッドの代名詞 プットバックスプレッド

プットバックスプレッドはACさんブログが有名だと思います。毎回、大暴落時に大きな利益を上げられています。

それでは、プットバックスプレッドがどのように利益をうむのか見てみます。

プットバックスプレッドは暴落で大利益を狙うよりは、先物上昇時のSkewの立ちと大暴落時のファープットの大爆発を狙う2パターンの勝ちパターンを狙うという戦略になると思います。

プットバックスプレッドのグリークスをチェック

3月限 P26500 1枚売り、P24000 買い 4枚の プットバックスプレッドを考えます。

だいたいクレジットで組むとプットバックスプレッドはガンマフラットになる

ガンマフラットのプットバックスプレッドはデルタフラット、ベガロング、セータマイナス

プットの売り玉は当然損しますが、買い玉の枚数が多く利益がその損失を上回るという戦略になります。

下げの1点読みならプット買いでいいんじゃない?

プット買いだけでは、デルタマイナス、セータマイナス なので下落1方向でしか勝てません。

そこでプット買いのデルタをミニなどで消したプロテクティブプットも同様の戦略なのですが、プットバックスプレッドはプット売り玉が加わっておりセータが軽減しており、暴落を待ちIVの上昇を期待するような戦略になります。また、後述するように上昇でも勝てる両方向対応のスプレッドとなります。

プットバックスプレッドの利益の源泉は?

端っこのプット買いに秘密があります。プット買いは端っこを買いますが、これはSQ満期のインを期待していません。

残存の残っている端っこの買い玉プットオプションはそこそこのベガの値を持ちますこのベガ益(IVの増加)がプットバックスプレッドの爆発力をうみます。最後はデルタ×ベガ×ガンマとなって加速度的な利益を生み出します。

また、当然精算する際の買い玉の返済売りの相手は、ファープット売りで捕まっている売り手です。

プットバックスプレッドの爆発力はすなわち、ファープット大量売りの破滅の裏返しです。

以上のように売り手と買い手が存在しているのですが、価格の大変動の際におこる屑オプションの爆発は

オプション価格の計算式であるブラック–ショールズ方程式の性質によるものと思います。

端の屑オプションがベガとデルタを持ち、加速度的に増大するという性質です。

例えば1500円程度の暴落がおこると トータルでは大きな利益になる

例えばプットバックスプレッド組成後、先物が大きく低下した状況を考えます。売り玉も損失を負いますが買い玉のプットのガンマが効いてガンマロングに変化。スプレッド全体のデルタはマイナスとなって期中損益はプラスになっています。ですが、このSBIのツールではIVの変化は考慮されておりません。どうでしょう、これほどの下落となると通常IVは大きく上昇するハズです。したがって、実際はこのシミュレートにベガ×上昇%(10パーセント以上は堅いと思います)が損益プラス、つまりプラス60万以上となることが予想されます。ベガに表示されている数字はIVが1%上がった際に増える金額になります(58.606だと 1%↑で+58606ということになります。)

IVは時にもっと噴きますので1セット+100万と言うことも当然ありえます。このスプレッド証拠金70万程度で組めるので、ほぼ簡単に2倍程度の資金になるといえば、その資金効率が高いことに気づかれると思います。

満期直前は買い玉のプットは効かず、ほとんどただのプット売りになる

プットバックスプレッドを仮に、満期直前まで保持した場合です。買い玉は萎んでしまっているので、ほとんどただのプット売りになってしまいます。カバードプットへの変形、利確、バタフライ、コンドル、クレジットスプレッドへの変形など対応が適宜必要となります。

ベガフラットのプットバックスプレッド

今度はベガフラットのプットバックスプレッドを考えます。デルタを消すためにミニ売りを1枚この場合あてる必要はありますが

ベガフラットのプットバックスプレッドを考えます。ガンマフラットよりセータがマイルドになっており、上昇局面では利益になりやすいです。果たして暴落時どうなんでしょうか?

ガンマフラットのプットバックスプレッドは急落時、シミュレーターでは期中損益マイナスだが?

ベガフラット気味に組んだプットバックスプレッドも、急落するとプットの買い玉のガンマも効いてきて、ガンマ、ベガともに大きくロングになります。シミュレーターでは期中損益マイナスになっています。しかし、シミュレーターはIVの変化率は一定です。ここにシミュレーターと実戦の大きな変化がでてきます。さすがに1500円の急落となるとIVは大きく上昇します。IVが低く相場が楽観しているほど、大きく上昇することが実戦上知られています。したがって、ベガ益により大きなプラスとなります。が、これはマーケット状況次第であるためなかなか難しいところです。なんとかショックでは間違いなく機能しますが、ちょっとした下落程度では難しいです。

IVの変化を示すVIXチャートを見てみましょう。低IVから定期的にIVが上に噴いていることから、このポジションが機能していることがわかります。

プットバックスプレッドの狙い所

プット買い玉のベガを狙うスプレッドです。そのためIVは低いところから高くなれば良いし、初動のIV上昇でも間に合います。上がってしまったところではIV低下の危険が高いのでメリットは少ないです。暴落を予想するのは難しいですが、暴落前ポジション。また売り玉が盛っていて、買い玉が剥げているところはIVの鞘が抜けるのでチャンスになります。さらに、先物が上昇すると利益がでるようにクレジット気味にポジション組成にしておくと上手いと思います。

プットバックスプレッドの注意点

このスプレッドは理屈上は大きく勝てますが、とにかくプットの買い玉IVに全てがかかっています。言い方を変えると買い玉のベガが乗らないと、IV又裂きの危険性があり大きな損失を招きます。買い玉の残存期間が14日前後残っていると比較的安定な印象です。また、ジリ下げではプットはむしろ剥げますので、あくまでも急落、暴落がこのポジションでは重要です。言い方を変えると、プットを売っているとヤバいという状況ならWin、そうでなければ負けます。むしろ、急騰時プットは盛りますので急落よりも急騰時などで利益がでることは覚えておいた方が良いと思います。また、ベガ益の萎むのも速いので、ベガ利確。ベガショートにまわるなど、相場環境やIV状況も考慮する必要があると思います。

オプショントレーディングおすすめ本

英語ですが最近読んだ本では一番のお気に入りです。ボラティリティートレードについて詳しく解説しています。


定番本です。ボラティリティートレードについて日本語解説されている貴重な本です。

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