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カバードプットーオプション戦略ー

2022-02-12

Harvです。オプション戦略紹介シリーズです。

今回はカバードプットをとりあげます。カバードコールは原資産の買いとコールの売りですが、カバードプットは原資産の売りとプットの売りで構成されます。

カバードコールについてはこちら

カバードプット

原資産の売りポジションを保有しつつ、保有している資産のプットオプションを売る戦略です。プットオプションを売るオプションプレミアムと原資産の売りの利益を獲得することができます。プット売り価格を超えない水準で推移する場合に有効な戦略です。

この図はラージ先物を売ったときのもの

上記の図は証券会社の説明などで出てくるが、個人投資家ではあまり役に立たない

理由はいろいろありますが、先物ラージを売りっぱなしにして、プットを売っても相当ニアのプットを売らないと逆行したときの損失が大きすぎてたいていの個人投資家には有用ではありません

ボラティリティトレードをするために、カバードプットグリークスをチェック

先物ミニ売り1枚、3月限プット売り P252501枚の カバードプットを考えます。

カバードプットのシミュレーション

カバードプットの損益図

白線が期中、青色が満期の損益

カバードプットのグリークスはガンマショート、セータプラス、ベガショート

ジリ下げに強くて、ヨコヨコが続くときはプラス。あとジリ上げもまあなんとか。

急落と急騰には弱い、ベガショートポジションとなります。

そのまま原資産が動かなければ日数とともに、セータでプラスになる

何もおこらなければ時間経過と共にプラスになる

急落は先物売っているのでプラス??になりません

満期前にプットがインした状態です。満期まで耐えることができれば361000プラスになりますが、売りプットのプレミアムが増加するのでかなりのマイナスを覚悟しないといけません。また、このシミュレーターではIV変化が一定という条件なのでベガ値×10-20含むことになるのでマイナス5-60万は行くでしょう。満期まで耐えるか、更に下落した場合の無限の損失をどう評価するかということになります。通常はその前に、損切りかポジション調整を要すると思われます。

あり得ない状態ですが、エントリー後、すぐにプットインした状態。リーマンショックなどの窓開け下スタートだと似たようなことは起こりえます。これがプット売りポジションの恐怖ですね。

満期まで耐えきれば大勝ちもある

マーケットが1ヶ月ずっとヨコヨコかレンジ内で動くような相場であればフィットしているといえるでしょう。したがって波乱にはきわめて弱い。

それなりに含み益バリアはありますが、満期といえどもプットを突き抜けると酷いことになります。

グリークスは常に変化するので、デルタの調整なども適宜必要

下がっていくと、デルタが徐々にプラスに傾きますので、適宜ミニ売りなどで調整することで上手く対処できると思います。

ただし、ベガが噴き出すと、デルタとかセータとかその全てを吹っ飛ばすほどの損失を叩き出しますので注意してください。

カバードプットは即死ポジション、安易にとると死にます

先物下落→プットのベガ損をカバーできない

先物上昇→プットが盛って、先物が上昇して又裂きを喰らうことも

カバードプットの狙い所

プットIVが剥げるタイミングをとらえることができればかなりの確率で勝てます、またジリ下げに強いです。

急落後のリバ、弱含みだけど大暴落はないようなIVがまあまあ落ち着いているところなどで、大きな値幅を伴わずヨコヨコするようなケースです。

急騰、急落はカバードコール同様、ガンマとベガから結構な損失をまねくことがあります。

カバードプットの注意点

セータがプラスなので、ほっておいても一定の利益がえられますが相場が常に一定の範囲でとどまることは少ないプットは盛りやすいので、ある程度利益がでたら利確してしまうのがオススメです。小幅な動きとヨコヨコ、いってこいはプラスになるので、怖い面もありますが勝率は高いスプレッドです。

何度もいいますが急落には極めて弱いポジションとなるので注意が必要です。



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