内科学会から新専門医制度における認定内科医についてのアナウンス

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内科学会から新専門医制度における認定内科医について9/10付けでアナウンスがありました。

認定内科医というのは、従来一階部分としての位置づけとなっており、専門医を取得するというシステムでした。

認定内科医がないと専門医(今でいうサブスペ専門医)を取得することができなかったのです。

さて、日本専門医機構による新専門医制度が導入されることとなりました。

内科領域も初期研修後,3年の研修が必要となる内科専門医制度へと制度を改めることとなりました(2018年から施行).

サブスペシャルティ領域専門医制度は、この内科専門医取得後の話ですが

旧制度を含めて見直しが必要となりました。

とくに内科系には約8.6万名を超える認定内科医取得者(そのうち約4.1万名は総合内科専門医取得者です)が従来の学会専門医制度において認定されており新制度への移行については検討事項となっておりました。

さらに、

年齢層の中央値は50歳を越えており,60歳以上における認定内科医のみを取得の方は1.5万名を超えております.これまでの学会専門医制度においてご活躍いただいた内科系サブスペシャルティ領域専門医の方には今後もそのご活躍が期待されております.

というアナウンスがされました。

どういうことかというと、認定内科医をもった専門医はかなりいて総合内科専門医を取得している先生はそんなに多くないのです(メリットもほとんど無かった)。認定内科医をセーフにしておかないと、専門医もサブスペシャルティ領域専門医も認めるのが難しいというわけです。

新制度における日本専門医機構への専門医制度移行として以下の事項がアナウンスされています

  1. 日本専門医機構における内科系サブスペシャルティ領域専門医制度の二階建制一階部分資格として,認定内科医資格を条件付きで認める(下記2参照).
  2. 一階部分資格としての質の担保は重要であり,認定内科医については新専門医制度の内科専門医と同一の質が求められる.そのため認定内科医資格の更新基準を,新しい内科専門医の更新基準と同一にすることを条件とし,新制度における一階部分の資格として認める.
  3. 認定内科医資格は新制度においても条件付きで一階部分資格として認められたものの,日本内科学会としては出来る限り,新しい内科専門医資格の取得を推奨する.新しい内科専門医の取得を希望する認定内科医は内科専門医試験を受験すること.但し,総合内科専門医には,その必要はない.
  4. なお,認定内科医資格の広告はこれまで通り認められるものではない.
  5. 上記を踏まえた認定内科医の更新制度の変更,日本専門医機構のサブスペシャルティ領域専門医への制度移行について,具体的な移行時期,手続きなどその詳細はまだ決まっておらず,決まった段階で十分な周知期間を設けて移行を進める.
新専門医制度における認定内科医について

これまでもそうだったのですが、旧制度で取得した資格はかなりの確率で優遇されます。旧専門医保持の場合は、ほぼ無条件で新専門医、指導医に移行となりました。ルールを作っているのがえらい先生(年配の先生)ということもあると思いますが、若手にとってはJ-OSLERでの大量の症例登録との落差があると指摘もあります。

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drーharv

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-内科専門医