2024年からスタートした新NISA制度。
「債券はNISAで買えるの?」「債券型の投資信託は対象?」という疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
この記事では、
- ✅ 新NISAで債券型商品の投資は可能なのか?
- ✅ 債券投資のメリット・デメリット
- ✅ 現在のラインナップや注意点
について、医師投資家目線でわかりやすく解説します。
目次
✅ 新NISAで債券は買えるのか?
❌ 結論から言うと「債券そのもの」は買えません
- 国債や社債を直接NISA口座で購入することはできません
✅ しかし「債券に投資する投資信託やETF」は対象です
- 例:アメリカ国債・社債に投資する債券型インデックスファンドやETF
- ※成長投資枠対象商品一覧は公式サイトにて
👉 NISA対象商品リスト(投信協会)
✅ 債券投資のメリットとリスク
メリット | デメリット |
---|---|
✅ 値動きが安定しやすい | ❌ 金利上昇に弱い(価格下落) |
✅ 高配当株よりも暴落耐性あり | ❌ 為替リスクあり(海外債券の場合) |
✅ 債券型商品の投資信託・ETFの注意点
🔁 為替リスクとヘッジの選択
- 海外債券型ファンドは為替変動の影響を強く受けます
- 「為替ヘッジあり」を選べば為替リスクを抑えられますが、コストが高くなりリターンが下がることも
💱 タイミングの難しさ
長期分散が基本だが、為替が大きく動いている時は慎重に
円高の時に外債ファンドを買いたいが、将来の為替予測は難しい
✅ 代表的な債券系ファンド(2024年時点)
ファンド名 | 投資対象 | 為替ヘッジ | NISA対応 |
---|---|---|---|
SBI・V・米国債券インデックス | 米国国債 | あり・なし 両方 | ✅ 成長投資枠対象 |
eMAXIS Slim米国債券 | 米国債券 | あり | ✅ 成長投資枠対象 |
AGG / TLT(ETF) | 米国総合債券 / 長期債 | 基本なし | ❌ NISA対象外(現時点) |
✅ NISAで債券投資をどう考えるか?現実的な戦略
戦略 | 解説 |
---|---|
✅ 成長投資枠で債券型ファンドを選ぶ | 特に米国債インデックスファンドは選択肢になる |
✅ 為替リスクに備えて分散 | 為替ヘッジあり/なしの両方を一部保有するのも手 |
✅ 債券ETFはNISA枠外で買う | TLTやAGGなどのETFは特定口座で保有を検討してもOK |
✅ 無理にNISAにこだわらない | 債券の性質上、枠の使い方としては株式中心でNISA、債券は課税口座のほうが合理的な場合もある |
✅ まとめ
- 新NISAでは債券そのものは買えないが、債券型の投資信託やETFで投資は可能
- 為替リスク・ヘッジコストに注意しつつ選ぶ必要あり
- ラインナップはまだ限定的 → 拡充されてから投資するのもアリ
- 債券ETF(TLTやAGG)はNISA枠外での活用を
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