【完全ガイド】PythonでPDFから表を抽出してCSVに変換する方法|Tabula+Pandasで簡単解析!

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📄「PDFに表があるけど、Excelに取り出せない…」
📊「スクレイピングじゃ対応できないPDFデータを処理したい」
💡「Pythonで自動化できないかな?」

そんな方に向けて、この記事ではPythonでPDF内の表を抽出し、CSVやExcel形式で保存する方法をわかりやすく解説します。

目次

✅ この方法でできること

  • PDF内の表を自動で読み込み→表形式のデータ抽出
  • データをそのままCSVやExcelとして出力
  • 特定ページだけ、複数テーブル、複雑な表構造にも対応!

Pythonの使用ライブラリと環境

ライブラリ用途
tabula-pyPDFから表を読み込む
pandas表形式でデータ操作
JPype1JavaとPythonの橋渡し

Javaが必要です!
Tabulaの内部処理はJavaで動いているため、Pythonから利用するにはJavaがインストールされている必要があります。

🛠 事前準備:環境構築

① ライブラリのインストール

bash

pip install tabula-py pandas

なお、Google collaboratorでははじめからインストールされていて環境が整っているので、こちらを使う方法もオススメです

②Javaのインストール

Java Downloads for All Operating Systems

OS毎(Windows,Mac, Linux)にダウンロード可能ですが、Windows環境ではWindows Offline(64bit)をダウンロードしてインストールします

インストールの確認

コマンドプロンプトやターミナルで以下のコマンドを実行します、インストールされていればバージョン情報が表示されます

java -version

③ 環境変数PATHの設定(Windows)

Javaを実行できるように実行可能ファイル(java.exe)が環境変数PATHに含まれるように設定します。いわゆる、PATHを通すということです。

環境変数の設定方法:

  • Windowsの場合、コントロールパネルの「システム」→「システムの詳細設定」→「環境変数」でPATHを編集できます。Javaがインストールされているディレクトリ(通常は「C:\Program Files\Java\jdk[バージョン]\bin」)をPATHに追加してください。
  • macOS/Linuxの場合、ターミナルで.bashrc.bash_profile (または使用しているシェルに応じた設定ファイル)を編集し、export PATH=$PATH:/path/to/java/bin の形式でJavaのパスを追加します。

コンピュータを再起動することで設定変更が反映されるようになります

📥 実行コード:PDFから表を読み込んでCSVに保存

import tabula
import pandas as pd

# PDFファイルのパス
file_path = "example.pdf"

# 表の読み込み(複数ページ、複数テーブル対応)
tables = tabula.read_pdf(file_path, pages="all", multiple_tables=True)

# CSVとして保存
for i, table in enumerate(tables):
    table.to_csv(f"table_{i}.csv", index=False)

🔁 ポイント:

  • multiple_tables=Trueで1ページに複数の表があるPDFにも対応
  • pages='1,3'などで指定ページのみ抽出も可能

JPypeのインストール

上記でJavaのインストールと実行が可能ですが依存関係のエラーがでることがありサブプロセスを使用することがありました

Error importing jpype dependencies. Fallback to subprocess. No module named 'jpype

JavaプログラムをPythonから直接呼び出して実行することを可能とするライブラリJPypeを利用します

pip install JPype1

PDFファイルからの表データの抽出

以下のステップに従って、PDFから表データを抽出します:

ステップ1: 必要なライブラリのインポート

まず、必要なライブラリをインポートします。

python

import tabula import pandas as pd

ステップ2: PDFファイルの読み込み

Tabulaを使用してPDFファイルを読み込み、表データを取得します。例えば、example.pdfというファイルからデータを抽出する場合、以下のコードを使用します:

python

file_path = 'example.pdf' tables = tabula.read_pdf(file_path, pages='all', multiple_tables=True)

このコードは、PDFファイルのすべてのページから複数の表を読み込みます。

ステップ3: データの操作と保存

読み込んだ表データはPandasのDataFrame形式で返されます。これにより、データの操作や分析が容易になります。以下はデータをCSVファイルに保存する例です:

python

for i, table in enumerate(tables): table.to_csv(f'table_{i}.csv', index=False)

エラーメッセージの対処法

Error importing jpype dependencies. Fallback to subprocess.というエラーが出る場合は、JPype1のインストールを確認し、再インストールを試みてください。

PythonでPDFの表をcsvに

PythonでPDF内の表(テーブル)をcsvやexcelに変換する手順は2ステップです。

ステップ1. PDFから表をpandasのDataFrameとして抜き出す
ステップ2. DataFrameをcsvやexcelとして書き込む

まとめ

PythonとTabula-py、Pandasを使えば、PDFから表データを効率的に抽出し、CSVやExcelファイルとして保存できます。この記事を参考にして、データ抽出のプロセスを簡単に進めましょう。

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この記事を書いた人

こんにちは、Dr. Harv です。専門医としてのキャリアを積む一方で、資産運用、副業、ポイ活にも取り組んでいます。
このブログ「dr-harv.com」では、日々の日常、投資の知見、趣味など幅広いトピックを扱っています。より良い未来につながることをコンセプトにしています。読者の皆様にとって何か役立つ情報を提供できれば幸甚です。

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