🌀「Let’s Noteのホイールパッド、Linuxだとスクロールできない?」
🐧「Windowsでは便利だったのに、Ubuntuでは効かない…」
そんな悩みを抱える方向けに、この記事では:
- Let’s NoteのホイールパッドをLinux環境で使う設定手順
- 必要なドライバと設定ファイルの編集方法
- スクロール機能を復活させるための確実な方法
をわかりやすく解説します。
✅ なぜLinuxではホイールパッドが動かないの?
Let’s Noteの円形ホイールパッドは、Windows向けに最適化された独自機能です。
Linux(特にUbuntu系)では初期設定で使われる libinput
ドライバでは円形スクロールが無効となっており、タッチパッドとしては反応してもスクロールが効かないという問題が頻発します。
🛠 解決策:synaptics
ドライバを使って有効化する
Step 1:synapticsドライバのインストール
まずは以下のコマンドで、従来の synaptics
ドライバをインストールします:
適切なドライバの選択: Linuxでホイールパッドを正しく動作させるためには、デフォルトのlibinput
ドライバではなく、synaptics
ドライバをインストールする必要があります。以下のコマンドを使ってsynaptics
ドライバをインストールします。
sudo apt-get install xserver-xorg-input-synaptics
設定ファイルの編集: ドライバをインストールした後、設定ファイルを編集します。通常、この設定ファイルは/usr/share/X11/xorg.conf.d/50-synaptics.conf
にあります。このファイルに以下のオプションを追加して、円形スクロールを有効化します。
Option "CircularScrolling" "1"
Option "CircScrollTrigger" "0"
解説:
CircularScrolling
:円形スクロールを有効化CircScrollTrigger
:0=中央ボタン、2=右クリックなど(調整可)
動作確認: システムを再起動し、Webブラウザやドキュメントビューアーを使って、ホイールパッドが正しくスクロール機能を果たしているか確認します。
🧩 よくあるトラブルと対策
トラブル | 対応方法 |
---|---|
ドライバが認識されない | xinput でデバイス一覧を確認し、synaptics が使われているかチェック |
設定ファイルが反映されない | /var/log/Xorg.0.log にて読み込まれた設定を確認 |
スクロールが逆方向になる | Option "VertScrollDelta" "-111" などで調整可能 |
📝 まとめ:Let’s NoteユーザーのLinux環境でも快適に
作業 | 要点 |
---|---|
ドライバ変更 | libinput → synaptics |
設定内容 | 円形スクロールを xorg.conf.d で明示的に指定 |
動作確認 | GUI環境で再起動 or ディスプレイマネージャの再起動 |
Linux環境下でのLet’s Noteのホイールパッドの設定は、少し手間がかかるかもしれませんが、正しく設定すれば生産性を大幅に向上させることができます。その利便性を再確認し、今後のLinuxライフに役立ててください。