「突然ThinkPadの電源が入らなくなった…」
「ブルースクリーンが頻発して、まともに操作できない…」
そんな絶望的な状況に陥っていませんか? 大丈夫です。そんな時にまず試したいのが、PCの診断モードである「セーフモード」での起動です。
この記事では、現在のWindows 11/10に対応した、ThinkPadをセーフモードで起動するための3つの確実な方法と、その後のトラブル解決手順を、初心者の方にも分かりやすく解説します。
✅ セーフモードとは?【トラブル解決の第一歩】
セーフモードは、PCに問題が起きた時のための”緊急診断モード”です。 最低限の機能だけでWindowsを起動するため、トラブルの原因となっているアプリやドライバーの影響を受けずにPCを操作できます。
これにより、問題の原因を特定し、解決策を実行することが可能になります。
【Windows 11/10対応】ThinkPadをセーフモードで起動する3つの方法
かつては「F8キー連打」が一般的でしたが、現在のWindowsではその方法はほぼ使えません。 以下の、より確実な3つの方法を、PCの状態に合わせてお試しください。
方法1:Windowsが起動する場合(一番おすすめ)
PCがまだ操作できる状態なら、この方法が最も安全で簡単です。
- 「スタート」ボタンをクリックし、「設定」(歯車のアイコン)を開きます。
- 【Windows 11の場合】 左メニューの「システム」 → 「回復」を選択します。 【Windows 10の場合】 「更新とセキュリティ」 → 左メニューの「回復」を選択します。
- 「PCの起動をカスタマイズする」の項目にある「今すぐ再起動」ボタンをクリックします。
- PCが再起動し、青い「オプションの選択」画面が表示されます。
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」の順に進みます。
- 再起動後、キーボードの「4」または「F4」キーを押してセーフモードで起動します。
方法2:サインイン画面までは表示される場合
Windowsは起動するものの、ログインできない・サインイン画面で固まる、といった場合に有効です。
- サインイン画面の右下にある電源アイコンをクリックします。
- キーボードの
Shift
キーを押しながら、表示されたメニューの「再起動」をクリックします。 - PCが再起動し、青い「オプションの選択」画面が表示されたら、あとは【方法1】のステップ5以降と同じ手順で進めてください。
方法3:Windowsが全く起動しない場合(最終手段)
電源を入れてもメーカーロゴから進まない、黒い画面のまま、といった場合に試します。
そこから*【方法1】のステップ5以降と同じ手順でセーフモードを目指します。
ThinkPadの電源ボタンを10秒ほど長押しして、完全に電源を切ります(強制終了)。
再度、電源ボタンを押してPCを起動します。
Windowsの読み込みが始まったら(ロゴが表示されたら)、再び電源ボタンを長押しして強制終了します。
「起動→強制終了」を2~3回繰り返すと、PCが異常を検知し、「自動修復」画面、または青い「オプションの選択」画面が表示されます。
✅セーフモードで起動した後に試すべきこと
セーフモードで無事に起動できたら、以下のトラブルシューティングを試してみましょう。
- 原因と思われるアプリを削除する: 「設定」→「アプリ」から、問題が起こる直前にインストールしたソフトウェアをアンインストールします。
- 「システムの復元」を試す: PCが正常に動作していた過去の時点にシステムを戻します。データは消えませんが、復元ポイント以降にインストールしたアプリは消えます。
- ウイルススキャンを実行する: セキュリティソフトを起動し、マルウェアに感染していないか確認します。
- ドライバーを更新または元に戻す: 「デバイスマネージャー」から、問題のありそうなドライバー(特にグラフィックなど)を更新、または以前のバージョンに戻します。
まとめ:焦らず、確実な方法でトラブルを解決しよう
PCのトラブルは焦りがちですが、セーフモードは問題解決の強力な味方です。 まずはご自身のThinkPadの状態に合わせて、この記事で紹介した3つの方法を落ち着いて試してみてください。