ファープット買い戦略について【ヘッジ?大暴落待ち?】

2022-11-05

オプション取引のファープット買いを持っていれば大暴落時に大もうけになると聞いたことはないでしょうか?

本記事ではファープット買い戦略について書いています。

本記事のテーマ

  • ファープット買い戦略について
  • プット買いの資金効率
  • プット売りと組み合わせたプットバックスプレッド

ファープットとは

ファープットとは屑オプションと言われるプットオプションになります。ATMから数千円離れて1円とか2円とかで取引(1枚1000円、2000円とか)されているプットオプションです。大暴落時は、数日で先物価格が数千円下げることもありますから、そんなときにファープットの値段が50倍、100倍、200倍になることが実際にあります。

リーマンショックの時は 2円の屑オプションが400円に200倍になったことがありました。

オプションの場合は2円の屑オプションは1枚2000円で取引されますので、屑オプションが400x1000=40万になったということです。ファープットが儲かるというのは実際にこういった値動きをするからです。

大暴落時は屑オプションの価値が200倍(それ以上)になることが実際にある

先物の売りとプット買いとの比較

一方、先物の売りで下落をとった場合を考えます。どちらも先物の下落では儲かる手法ですが先物取引には証拠金が必要になります。

証拠金は非常に重要なところなので日経225オプションの証拠金計算もご覧下さい。

40万の利益をえるには(手数料など省略しています、証拠金も概略で12万としています。)先物では以下のようになります。

先物で40万の利益を得るには

先物ミニ1枚 4000円幅 証拠金12万

先物ラージ1枚 400円幅 証拠金120万

プット買いオプションは資金効率に優れる

プットオプションも先物売りも暴落時に勝つことはわかりました。では、先ほどの40万を得たときの資金効率を見てみます。

ちなみにコール売りもいれておきましたがIVが高いと証拠金はもっと増えるので資金効率は下がると思います。

40万儲かった場合投資資金資金効率
プットオプション買い2000円20000%
先物ミニ1枚120000円333%
先物ラージ1枚1200000円33.3%
コール売り1枚1000000円40%
先物、オプションの資金効率

これが買いオプションの優位性です。

買いオプションは損失限定のため追証も無いし、先物取引よりも圧倒的に資金効率に優れます。

勝率は低いプット買い

プット買いの勝率は低いです。2割程度と言われています。

ちょっとポジションをとってみるとわかりますが、タイムディケイによるセータの減価、予想通り先物が下がってきてもボラドロがおこると利益はたいして伸びず、下手するとオプションのプレミアムが大きく下がり負けます。

言い方を変えますと、損失限定の買いオプションですが満期に向かってプレミアムが低下していくので思わぬ損害を招くことがあります。

しかし、プット買いの逆ポジションであるプット売りは買いの利益分、損失を負っていますから、プット売りを大暴落時に持つといかに恐ろしいことになるということも同時に示しています。

利確の問題

プット買いが100倍、200倍に価格上昇は過去の事例から言っておこるのですが、SQまで値段を保っているのか?というと実はそうではないことが多いです。何を言っているかというと屑オプ→爆発→再度紙屑になる

ということがあります。オプションには期限があるので、プットの場合SQ値を下回る必要があるのです。

暴落時のチャートをみてもらうとわかりますが、500円、1000円幅のいってこいやリバウンドは平気でおこります。プット買いはこの時に急激に腐ります。なのでオプションの買いは利益が出ているうちに利確をしないといけません。

最低でも買い玉のコストは回収しておかないと最悪、損失になってしまうことを覚えておく必要があります。

プット売りオプションと組み合わせるプットバックスプレッド

プット買いだけではオプションの減価などの弱点がありますので、プット買いだけの戦術を少し変えてニアの売りと組み合わせるプットバックスプレッドが考えられます。

それでも、プットバックスプレッドも万能戦術ではありません。変なタイミングで組むと、これまた思わぬ損害となります。

こちらの記事でプットバックスプレッドについて書いていますので参考いただければ幸いです。

プットバックスプレッドについてはこちら

プットバックスプレッド
プットバックスプレッドーオプション戦略ー

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まとめ

ファープット買い戦略は勝率は低いですが、資金効率の高い戦略になります。いつ買うかタイミングも非常に難しい問題になりますが、ヘッジとしては非常に有力な手法ですので検討してみてはいかがでしょうか?

-オプション戦略, オプション研究