缶飲料を手に取ったとき、つい無意識に振ってしまうことがあります。
振っていいものと振ってはいけないものがあるのをご存じでしょうか?
缶を振るとどうなるのか?
缶飲料を振ると内部で炭酸ガスが液体から放出され、缶の内部圧力が急激に上昇します。この状態で缶を開けると、ガスが一気に外に出ようとするため、液体が勢いよく吹き出します。
これは炭酸飲料でよく経験しますね
缶を振らない方が良い理由
缶を振ってしまうと、以下のような問題が発生する可能性があります:
- 中身が飛び散る: 開けた瞬間に液体が勢いよく飛び出し、服や周囲の物を汚してしまうことがあります。
- 圧力がかかる: 特に炭酸飲料の場合、缶の内部圧力が非常に高くなり、最悪の場合、缶が破裂するリスクさえあります。
- 味が変わる: 振ることで液体中のガスが抜け、炭酸飲料の炭酸が弱くなってしまうことがあります。これは飲料の味わいを損なう原因となります。
どうしても振ってしまった場合の対処法
もしうっかり缶を振ってしまった場合でも、次の方法で吹き出しを防ぐことができます:
- 時間を置く: 少なくとも10分程度放置することで、缶内のガスが落ち着き、圧力が低下します。
- 缶を冷やす: 冷蔵庫で冷やすと、ガスの圧力が下がり、吹き出しにくくなります。冷やすことによってガスが再度液体に溶け込みやすくなるためです。
缶コーヒー
最近の缶コーヒーの多くは、振らずにゆっくりお開け下さいとかいてあります
振ってよい缶コーヒーとの違いはなんでしょうか?
振れる・振れない缶の違い
缶の中の圧力(内圧)が関係しています
振れる缶コーヒーは缶の内圧が陰圧になっています。これは加熱殺菌処理をおこなうためです
スチール缶を使用しています
振れない缶は缶の圧が陽圧になっていて、缶を振ると内圧が上がってしまい、開いたときに中身が噴き出てしまうのです。スチール缶よりもアルミ缶を使用したものが多いです
日常生活で気を付けるポイント
日常生活の中でも、缶飲料を扱う際に以下の点に注意することが重要です:
- 移動中は要注意: 自動販売機から購入した直後や、持ち運び中には振動が加わることがあります。缶を開ける前には、少し時間を置いて圧力が落ち着くのを待ちましょう。
- 子どもに注意を促す: 子どもは好奇心から缶を振りたがることがありますが、その危険性をしっかりと教えてあげることが大切です。
まとめ
缶飲料を振ると、予想以上に深刻な結果を招くことがあります。圧力が高まり、液体が吹き出すことで、周囲を汚したり、最悪の場合には缶が破裂するリスクもあります。日常生活では、缶を振らないように注意し、万が一振ってしまった場合には適切な対処法を実践しましょう。
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