研究活動での処世術

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研究活動での処世術

Dr.Harvの経験則でのしのぎ方です。大学院生やポスドクの方には参考になるかも。もちろん、エース級の先生方から見たら参考にならないかと思います。

凡人がトップラボでもそれなりに上手くやっていく私なりに考える1つの方法です。

  • 計画的に進める(失敗しても何かを得るようにする)
  • ボスにはアピール必須、データの見せ方、ネガティブデータの信頼性
  • 無理なものは無理と言う(論理的に)
  • 協力する(ラボメンバーに敵を作らない)
  • 周囲のメンバーが何をしているか把握しておく
  • 上手くいっているときは勢いに任せて進める(メリハリをつける)
  • ダメなときはダメなので、その辺りは折り合いをつける

順番に行きましょう

計画的に進める(失敗しても何かを得るようにする)

急がば回れです。「とりあえずわからないから実験してみよう」とか言われますが、経験上高確率で失敗します。事前に、ネガティブ、ポジティブ、予測されるデータなど対策しておきます。また、大きな実験では試薬や準備、共同研究者の都合などボトルネックを把握しておくこと。今進めている実験がコケた時のPlanBも手を打っておきます。で、この作業は一人でやらずに教官やボスに確認をいれておくことでOKです。メールのやりとりにCCいれとくとか、直接相談しておくとかそういうやつです。

ボスにはアピール必須、データの見せ方、ネガティブデータの信頼性

留学先などでは、ボスはこのポスドクを信頼してよいか判断材料を欲しています。見切られるといいプロジェクトはまわってきませんので論文が遠のきます。気に入られると、ボスも自分のやりたいプロジェクトをやっているポスドクを優遇するのは人間なのでどうしてもおきますのでやはり重要です。ポイントとしては、ポジティブデータをアピールするのは言うまでも無いのですが、ネガティブデータをしっかりと出しておいて論理的に示しておくことで、こいつがネガならネガだなと思わせればラボでの地位は安泰です。勿論、ノーデータではキツいのですが。ボスがベンチにきたときにスッとデータを見せるよう準備しておく抜け目のなさは重要です。

無理なものは無理という(論理的に)

仕事ができるなとなると無限に降ってきますが、優先順位をつけて適当に断りましょう。で、無理なものは無理と言った方がいいです。

協力する

ラボメンバーには敵を作らないようにしましょう。生き残るためには必須です。共著者に入るチャンスも増えますし、ひどいとあいつだけ外してくれ何てこともありますし、リビジョンの実験だけ参加してひょっこり加わるなんてことも展開によってはあります。ボスが全てを決めてくれることは期待しない方がいいです。

周囲のメンバーが何をしているか把握しておく

大人数のラボでは難しいですが、そんなに人数多くないラボでは各人が何をしているか、得意かを把握して助けを求めるのがよいです。その逆もしかりで助けが必要だと言われたときは快く応じましょう。エースポスドクがどこのラボにもいますから、振る舞いや実験への姿勢なども参考になります。

上手くいっているときは勢いに任せて進める(メリハリをつける)

基本失敗ばかりで気が滅入るものですが、データがでているときラボメンバーの反応が良いときは流れがきています。そういうときは勢いに任せてペースをあげて進めましょう。論文がでないと結局難しいですが、サブミットまでひとまず頑張ればあとは道が開けます。

ダメなときはダメなので、その辺りは折り合いをつける

何をやっても上手くいかないときもあります。そんなときは少し休んで見るのもアリかなと思います。文献を調べたり、気分転換していると閃くことがあるかもしれません。たいていはプロジェクトをもう1つ用意しておくことが多いと思います。

以上です。

  • この記事を書いた人

drーharv

内科医です。資産運用や副業など、さまざまな手段を試しています。このブログでは、医師としての生活、投資、趣味など、幅広いトピックを綴っています。読者の皆様にとって何か参考になる情報があれば、幸いです。

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